Linuxで組もう!DIY PC Audio 詳細解説 Vol.11
(9) おまけ - WoL設定
今回、MPD自体の設定とは関係のない話なので、おまけ、としましたが、前回で「完全家電化、一応の完成」と書いたのは、ちいとまだ「画竜点睛を欠く」状態だからです。
そう、Debianマシンの電源ON・OFF問題です。
完全家電化を目指すなら、これも、手元のスマホやタブレットからできるようにしたいですよね。
使用するのはもちろんWake on LANアプリです。
筆者は、iOS用のこれを利用しています。
ま、ONにするだけなら、何も特別な設定は必要ないですが(DebianマシンのMAC Addressは、sudo ifconfigで、ether表記の後に続く英数字です)、OFF動作にはちょっとした設定が必要です。
なぜなら、正式シャットダウンコマンド、shutdown -h nowを普通に実行するにはroot権限が必要で、今までずっと経験してきたように、sudoコマンドでこれを行うと、いちいちPWを入れなければならないからです。
上記を含め、スマホやタブレットのWoLアプリは、ONもOFFもちゃんと対応しているものが多いですが、流石にPWの自動入力プロセスまでは対応していません。
なので、このシャットダウンコマンドだけは、PWの入力をしなくてもいいようにしてしまおう、というゆー事です。
この修正はvisudoで行います。
:~$ sudo visudo
このコマンド、いかにも“vi”が立ち上がりそうな名前ですが、ちゃんと“nano”環境で編集画面が開きます。
途中の、以下の部分に新規に1行記入してください。
…
# Allow members of group sudo to execute any command
%sudo ALL=(ALL:ALL) ALL
usbaudio ALL=NOPASSWD: /sbin/shutdown
はい、以上でDebianマシン上の設定は、本当に終了です。
ホントにホントに、お疲れ様でした。
あとは、全過程 Vol.4に記載したMPDクライアントの設定です!
Linuxで組もう!DIY PC Audio 目次
全過程 Vol.1: Debian buster インストール準備編
全過程 Vol.2: Debian buster インストール
詳細解説 Vol.2: Linux / MPD / Real Time Kernelについて
詳細解説 Vol.3: コマンドライン(1) Linux テキストエディタのインストール
詳細解説 Vol.4: コマンドライン(2) 固定IPアドレス設定
詳細解説 Vol.5: コマンドライン(3) リモート作業環境の確立
詳細解説 Vol.6: コマンドライン(4) リアルタイムカーネルの実装と設定
詳細解説 Vol.7: コマンドライン(5) MPD / mpc / ALSA / Avahi Daemon + Safety Shutdown設定
詳細解説 Vol.8: コマンドライン(6) ジャケ写表示設定
詳細解説 Vol.9: コマンドライン(7) MPD詳細設定
詳細解説 Vol.10: コマンドライン(8) NAS上の楽曲データのマウント
詳細解説 Vol.11: コマンドライン(9) おまけ - WoL設定
(21/08/29更新)Debian bullseye & MPD 0.22.6 アップグレード!+ DSD再生情報
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