Linuxで組もう!DIY PC Audio 全過程 Vol.4
iOS用 MPD Client 「Rigelian 」セットアップ
さてさて、Debian “buster” のHi-Fi Network Audio Player化全過程解説、今日は第4回ですね。
今回はセットアップ作業最後のプロセス、MPDクライアントの選択と、そのセットアップです。
とはいうものの、お話ししたように、筆者はiOS環境しか知らないため、androidの方は、最新情報をGoogle先生に聞いてみて下さい。
ですが、もしあなたがiOS機器をお使いなら、MPoD作者が開発に関わっている、この「Rigelian」を推奨します。
操作GUIは非常に快適、しかもスマホのストレージを圧迫することなくジャケ写を表示し、家の外で繋いだ時のhttpストリーミング再生にもしっかり対応しています。
last.fmを通じたアーティスト情報表示もイイ感じではないでしょうか。
ジャケ写表示設定も含め、以下が標準的なセットアップ画面です。
Debian上でLighttpdサーバの設定がちゃんと行えていれば、この設定でジャケ写の表示もバッチリです。
オマケ機能の、VPN経由のスマホ上での再生 (HTTP OUTPUT) も、全くストレスありません。Bluetoothで飛ばせば、ワイヤレスヘッドフォンやカーステ、Bluetoothスピーカーなどで、(世界中)どこでも家のライブラリが楽しめます。
※ ちなみに、iOS用だけでなく、Mac OS用(但しCatalina以降)もあります。
※ Alternative Cover部分の記載は、あんまり意味ありません。多分。あしからず。
なお、Rigelianのジャケ写表示機能に関して、蛇足を1点。
今回の一連のセットアップ作業では、MPD ver.0.21をインストールしていますが、実を言うと、ver.0.21以降であれば、Lighttpdサーバーを使ったジャケ写表示設定をせずとも、cover.jpg、若しくはcover.pngの名前でジャケ写情報を保存しておけば、Rigelian自体のバイナリ転送プロトコル機能で、自動的に表示されるようです。へーっ。
さて、iOSのMPD Clientですが、ライヒ謹製の「soundirok」も悪くありません。
特に、裏ジャケやCDブックレットの情報を、Folder.jpg同様に音楽データと同じフォルダに入れておけば、アプリ上で閲覧できちゃう機能は、とても優れています。
ただ、ジャケ写情報をキャッシュで読み込むので、量が多くなるとスマホのストレージを圧迫するのと(といっても、そんなに大した容量ではありませんが)、付属のhttpストリーミング機能がうまく働きません。VLCなどの別アプリを立ち上げる必要があり、これがちょっと不便です。あ、あと、アーティスト名の「The」の扱いにまで表示設計が及んでいないのも不満なポイントですね。
… はい、というわけで、以上で全セットアップ、完了です。
Enjoy your Hi-Fi music thru MPD!
次回からは、LinuxやMPDに初めて接する方のため、Debianインストール後の一連のセットアップ作業は、一体全体何をやってきたのかを、MPD運用時の様々なTipsを交え、何回かに分けて解説して行こうかと思います。
Linuxで組もう!DIY PC Audio 目次
全過程 Vol.1: Debian buster インストール準備編
全過程 Vol.2: Debian buster インストール
全過程 Vol.4: MPDクライアント設定
詳細解説 Vol.2: Linux / MPD / Real Time Kernelについて
詳細解説 Vol.3: コマンドライン(1) Linux テキストエディタのインストール
詳細解説 Vol.4: コマンドライン(2) 固定IPアドレス設定
詳細解説 Vol.5: コマンドライン(3) リモート作業環境の確立
詳細解説 Vol.6: コマンドライン(4) リアルタイムカーネルの実装と設定
詳細解説 Vol.7: コマンドライン(5) MPD / mpc / ALSA / Avahi Daemon + Safety Shutdown設定
詳細解説 Vol.8: コマンドライン(6) ジャケ写表示設定
詳細解説 Vol.9: コマンドライン(7) MPD詳細設定
詳細解説 Vol.10: コマンドライン(8) NAS上の楽曲データのマウント
詳細解説 Vol.11: コマンドライン(9) おまけ - WoL設定
(21/08/29更新)Debian bullseye & MPD 0.22.6 アップグレード!+ DSD再生情報
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