Linuxで組もう!DIY PC Audio 詳細解説 Vol.3

(1) Linux テキストエディタのインストール


詳細設定に進む前に、まずは大前提として、いくつかLinuxの特殊な挙動について書いておきましょう。


  1. 大文字・小文字問題
    Linuxでは、どんな場面でも、大文字と小文字を、全て厳密に区別します。Aとaでは、全く意味が違ってきたりします。これ、入力や修正の際には、充分気を付けて行なって下さい。

  2. パスワード入力問題
    sudo環境で修正を行なっていると、いろんな場面でPWを要求されます。しかも、キーボードで打っても、画面には何も表示されません。でも安心して下さい。それがLinuxです。合っていれば、ちゃんと次に進みます。


Linuxには、.confの拡張子に代表される、様々な設定の書かれたファイルが多数存在します。そのそれぞれのファイルを編集する事で、個別にカスタマイズされた環境を設定して行く訳です。


この設定変更は、テキストエディタと呼ばれるアプリを使用して行います。


Debianには、デフォルトで「vi」というテキストエディタが付いてきますが、ただこれが死ぬほど使いにくい!

世の中には色々あるのでしょうが、筆者は「nano」を使用しています。

Linix初心者にも直感的に扱えて、非常に分かり易いエディタです。これをまずはインストールしましょう。


:~$ sudo apt install nano


インストールには、「apt」というコマンドを使用します。

これは、Advanced Packaging Toolの頭文字から来ており、Vol.2Debianインストール時にミラーサイトを設定した、deb.debian.orgを介して、そこに蓄積された様々なソフトウェア(コマンドラインで組まれた一連の作業手順。Linuxでは「パッケージ」と呼びます。現在、APTの公認パッケージには、60,000種類以上があるそうです)をDLし、インストールするためのDebian専用のコマンドです。


他にも、apt-getaptの古い形)やaptitudeがありますが、ここでは、Debian推奨の「apt」を使用します。


Linuxで組もう!DIY PC Audio  目次

全過程  Vol.1: Debian buster インストール準備編

全過程  Vol.2: Debian buster インストール

全過程  Vol.3: Debian設定 全コマンドライン

全過程  Vol.4: MPDクライアント設定


詳細解説 Vol.1: PCオーディオのススメ

詳細解説 Vol.2: Linux / MPD / Real Time Kernelについて

詳細解説 Vol.3: コマンドライン(1) Linux テキストエディタのインストール

詳細解説 Vol.4: コマンドライン(2) 固定IPアドレス設定

詳細解説 Vol.5: コマンドライン(3) リモート作業環境の確立

詳細解説 Vol.6: コマンドライン(4) リアルタイムカーネルの実装と設定

詳細解説 Vol.7: コマンドライン(5) MPD / mpc / ALSA / Avahi Daemon + Safety Shutdown設定

詳細解説 Vol.8: コマンドライン(6) ジャケ写表示設定

詳細解説 Vol.9: コマンドライン(7) MPD詳細設定

詳細解説 Vol.10: コマンドライン(8) NAS上の楽曲データのマウント

詳細解説 Vol.11: コマンドライン(9) おまけ - WoL設定


(21/08/29更新)Debian bullseye & MPD 0.22.6 アップグレード!+ DSD再生情報

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